士業動画の効果を数値で測る|アクセス解析と改善の実践法
はじめに
「動画を作ったのに、集客につながっているのか分からない」
これは士業(弁護士・税理士・司法書士など)の先生方からよく聞かれる悩みです。
実際、動画制作は“作って終わり”になりやすい領域です。ところが、動画の真価は公開後に現れます。どれだけ見られたか、どの場面で離脱されたか、どんな視聴者が見ているのか。こうしたデータを把握し、改善につなげることで、動画は事務所の強力な集客・ブランディングツールに育っていくのです。
本記事では、GoogleアナリティクスやYouTubeアナリティクスを使った動画効果の測定方法と、改善サイクルの実践法を分かりやすく解説します。
なぜ効果測定が必要なのか?
動画は「公開した瞬間がゴール」ではありません。特に士業の場合、依頼者は「安心感」「専門性」「人柄」で事務所を選びます。動画をどう見せるかによって、問い合わせ数が大きく変わるのです。
もし効果測定をしなければ、
- 視聴者がどこで離脱したのか
- どんなテーマが反響を得ているのか
- どの媒体から流入しているのか
といった情報が分からず、改善の方向性を見失ってしまいます。
だからこそ、数値で把握し、次の一手に活かすことが重要になります。
主要なツール
1. YouTubeアナリティクス
YouTubeに動画をアップしている士業なら、まずは必ずチェックすべき無料ツールです。
確認すべき代表的な指標は以下の通りです。
- 視聴回数:動画がどれだけ再生されたか
- 平均視聴時間:1人あたりどのくらい視聴しているか
- 視聴者維持率:どの場面で離脱しているかが分かる
- 視聴者属性:年齢・性別・地域などの情報
特に「視聴者維持率」は重要です。例えば「1分の自己紹介で多くが離脱している」と分かれば、冒頭の構成を見直すべきだと気付けます。
2. Googleアナリティクス
事務所のホームページに動画を埋め込んでいる場合は、Googleアナリティクス(GA4)が役立ちます。
- 滞在時間の増加:動画を見たユーザーは長くページに滞在する傾向がある
- コンバージョン(問い合わせ)との関係:動画視聴者が実際に問い合わせしたかを追跡できる
- 流入経路:検索から来た人とSNSから来た人、どちらが動画を見ているか
これにより「動画が問い合わせに直結しているか」を把握できます。
3. その他の補助ツール
- ヒートマップツール(ユーザーがページのどこで注目しているかを可視化)
- SNSインサイト(Facebook/Instagramでの動画投稿の反応を確認)
複数ツールを組み合わせることで、より立体的な分析が可能になります。
効果測定の具体的な流れ
ステップ1|目標を設定する
- 問い合わせ数を増やしたい
- 認知を広げたい
- セミナー参加者を集めたい
動画の目的によって追うべき指標は変わります。
ステップ2|データを収集する
YouTubeアナリティクスやGoogleアナリティクスでデータをチェック。例えば「相続解説動画は平均視聴率60%、離脱は冒頭20秒に集中」というように、数値で把握します。
ステップ3|課題を特定する
- 導入部分が長すぎる?
- タイトルやサムネイルが分かりにくい?
- ターゲットと視聴者層がずれている?
こうした仮説を立てます。
ステップ4|改善を実行する
- 冒頭に「結論」や「自己紹介」を短くまとめる
- サムネイルを分かりやすく変更
- ターゲットに合わせたテーマに絞る
改善案を試し、再び効果を測定。これが「効果検証→改善」のサイクルです。
改善事例
例えば、ある税理士事務所では「税務調査の流れを解説する動画」を公開していました。しかし視聴者維持率を見ると、冒頭の長い自己紹介で半分以上が離脱。
改善として、冒頭5秒で「本日は税務調査の3つの流れを解説します」と結論を提示。その結果、平均視聴時間が大幅に向上し、動画からの問い合わせ件数も増えました。
データに基づいた小さな改善の積み重ねが、成果につながるのです。
士業が押さえるべき分析ポイント
- 冒頭15秒の離脱率
最初の掴みが弱いと、その後を見てもらえません。 - 1動画あたりの平均視聴時間
専門用語が多すぎないか、内容が冗長でないかを判断できます。 - 視聴者属性と顧客層の一致
想定ターゲット(例えば40代〜50代の経営者層)と実際の視聴者がずれていないか。 - 動画視聴と問い合わせの関連
GA4で「動画視聴者がフォーム入力したか」をトラッキング。これができればROIを可視化できます。
まとめ
動画は「公開して終わり」ではなく、効果を測り、改善を重ねることで資産になるものです。
- YouTubeアナリティクスで「どの場面で見られているか」を把握
- Googleアナリティクスで「集客・問い合わせとの関連」を検証
- 改善サイクルを回して、動画の精度を高める
この流れを繰り返すことで、動画は士業事務所にとって“信頼を築き、問い合わせにつなげる最強のツール”となります。
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